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砂漠の白い花

第7章 派閥と内毒




「これは王子、ありがとうございます。
私も毒には気をつけますよ」
大祭司は、国民を絆すその優しげな顔を俺にも見せてそう言った。

(………)

「毒…」
「サソリの毒だそうですが……。
2人には残念な事です」
哀惜の表情ではあるが、口調は淡々としている。


「サソリ…誰がそんなことを」
呟く俺に
「我らの馬が合わない方々のうち…でしょうね」
大祭司が苦笑しながら溜息を吐く。



※哀惜…人の死を悲しみおしむ。
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