第2章 王子
熱い熱いエジプト王国。
ルシエトは 国王の輿の後ろから
馬に跨りついていた。
街と民と、奴隷の視察に来ていた。
王宮から外に出るのは、国王は好きではない。
役目だと思うから出かけるだけで、
王宮内にいる方を好んだ。
息子であるルシエトはまだ18歳と若く
王宮内より外にでて自由に振る舞いたかった。
王子、時期国王の名から離れて。
ただのルシエトとして。
今日は王に同行しているため、王子であるが、
外に出て、色んな物を見るのは楽しかった。
(強く、優しい王になりたい。
誰にも指図されず、自分の思うままに)