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砂漠の白い花

第5章 王都王宮




口を開けて呆けている大人2人にルシエトが
笑いを噛み殺しながら言った。
「食べてみたい物、欲しい物、何でも買ってやる。
遠慮なく言えよ」
口調は王子らしく偉そうだが、
笑った顔はただの青年のように爽やかだった。

「お、畏多く……」
しきりに恐縮しているハラルの父ナジャールに対し、
「俺はお前達をそれなりに仕上げたい。
だから、必要と思った物は買い与えるからな。
そっちの女…エリアルだったな。
お前達も同様だ」
ルシエトが悠々と笑った。


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