第9章 完璧とちゃう*白石蔵ノ介(凛蘭さんリク)
金ちゃん相手に嫉妬やなんて大人気ないんはわかっとる。まだまだ子供やし甘えたいんもわかっとる。
せやけどたとえ金ちゃんでもは渡しとうない。それくらい好きなんや。
「蔵っ…あかんて戻らな…っ」
白石「なんでや…」
「皆心配しとるんとちゃうの…」
白石「俺とやりたない…?」
「そういうわけやないんやけど…」
白石「頼むわ…行かんでや…」
「蔵…」
白石「俺のそばにおってや…。な…?」
情けないわ…今にも泣きそうやで…。
ホンマないわ俺…かっこ悪い…。
白石「あかんか…?」
「…わかった行かへん」
白石「ホンマ…?」
「こんな弱々しい自分置いて行かれへんもん…。ええで、しよ…ん!」
白石「っ…」
なんかもう色々溢れてくるわ…。
抱きたい…そんな思いで俺はキスをした。