第13章 皆がおるのに*忍足謙也(タオさんリク)
の背後にあるドアの鍵をかけて再度抱きしめた。
カチャって音を聞いて安心したのか素直に腕の中に納まっとる。
せやけど俺の心臓の速さはおさまらへん。
「無理せんでもええよ…?」
謙也「な、なんでや?」
「緊張しとるやん…」
丁度胸あたりにの頭があるからとっくにバレとった。
無理せんでええ、緊張しとるって言われて自分がどれほどヘタレか思い知らされてしもた。←
俺やてやる時はやるんやって思い知らせなあかん。
男の俺がこんなんじゃは離れてしまう。
謙也「し、しとらん」
「噛んどるよ」
謙也「しとらん言うてるやろ…っ!」
「んっ…?!」
って半ば勢いでにキスをした。