第11章 きっかけ*真田弦一郎(美玖さん、あいりさんリク)
ガクッと肘をついて呼吸を整える。
こんなに疲れるのも、あんなに良かったのも知らなかった。
よくメンバーが「やりたいもんスね〜」「だろぃ?あ〜あ、まずは彼女だよな〜」
と話しているのを聞いて
「たるんどる!」って怒鳴ってきたのだが、あの時点で俺自身こうなるとは思っていなかったし、なによりと付き合うなどありえんと思っていた。
「汗…拭いてあげますね」
真田「すまん…」
「ふふっ、いいですよ」
働き者で一生懸命仕事をしている姿に惚れて…今こうして俺のそばで微笑んでくれている。
「はい、出来ましたよ」
真田「…」
こうして我が腕で抱きしめられている事、触れられた事、繋がれた事、幸せを感じられている事。
これも蓮二、そして仁王にも感謝せねばなるまい。
「どうしました…?」
真田「俺と居て幸せか?」
「勿論です。大好きですから…」
真田「俺は更に上だぞ」
「え?」
真田「愛している…」
It continues to the next.