人類最強が見つけたクソガキ【進撃の巨人/リヴァイ】
第3章 初めて知った恋心?いえ!憧れです!
どんどん小さくなる兵長の後ろ姿を見ながら撫でられた髪をくしゃりと握る。
ぼんっ
自分が何か爆発したのではないかと思うほど顔が熱い
だって兵長が私の!髪を!
え??撫でた?よね??え???
兵長のニヤリと笑ったあの顔と、少し乱暴に撫でられた感触が頭の中にぶわぁっと甦り心臓の辺りがぎゅぅと締め付けられるような感覚。
私は訓練をして評価してもらい、改めて調査兵団入団の意志を固めた。そう、それだけだ。
それだけ、なのに…
どんっと背中に衝撃を受けてハッとする
振り返ると自分の事を忘れてませんか?とでも言うように鼻をブルルッとならしこちらを見つめるサニー。
「さ、サニー……私、なんか、変だよね?か、風邪??」
どうしようと狼狽えているとサニーは呆れたような、ため息のような、とにかくやれやれ的な鼻息をふーっとはいた後、自主的に方向転換してカポカポと厩舎の方へ歩いていってしまう
「ま、待ってよサニー!」
慌てて追いかけて乗せてもらい、厩舎まではほとんどサニーに任せっきりで帰った。
馬具を外したりサニーの体に不調がないか確認するときも上の空だった為に何度かサニーに頭を小突かれた。
サニー、ほんと、申し訳ない。
宿舎に戻ってからもふとした瞬間に兵長の顔が浮かび、その度に何かしら物を落としたり挙動不審になってしまい皆に体調不良かと心配されてしまった。