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人類最強が見つけたクソガキ【進撃の巨人/リヴァイ】

第2章 訓練


「はい!すぐに仕度して参ります!」

私は急いでサニーの元へ戻り馬具の準備をはじめる。
先程入れておいた人参の葉を食べていたサニーは少し驚いているようだ。

「サニー、急にごめん!兵長がサニーも一緒に森へって言ってくださったの。私もその方が上手く飛べる気がするの。協力してくれないかな?」

サニーの胴に額をつけてお願いする。
私にとってサニーは何時だって命令する様な関係ではなく、親友のような存在であり、兵団においての先輩であり、師匠なのだ。

サニーは張り切るように鼻をならしたあと、それなら急げとばかりに軽く足踏みをして私を急かした。


「お待たせしました!」

厩舎の前までサニーを連れていくと兵長は既に自身の愛馬に跨がっていた。

「森までの道で基本の馬術を見る。俺に合わせてついてこい。」
「はっ!」

私は敬礼の後サニーへ跨がり、よろしくという意味を込めてサニーの首筋をひと撫でする。
それを見た兵長は愛馬を駈歩で森へと向かわせる。

い、いきなり駈歩!でも大丈夫だ、サニーがきちんと兵長の愛馬を見ている。
その証拠に私が合図するかしないかのタイミングでサニーが駈歩を始める。
私もサニーが迷うことが無いように兵長とその愛馬から目を離さない。
いやむしろ離せなくなったというべきだろうか……

男性の中ではかなり小柄な体躯にも関わらず、あんなに大きな馬をほんのわずかな合図で意のままに乗りこなしている。
何度も死線を共に乗り越えてきた絆だろうか、ただ走っているだけだと言うのに兵長と愛馬の息がとても合っている事が分かる。

私の技量を見るため、スピードに強弱をつけながら運動場の周りや倉庫の裏などをしばらく走って森へと向かった。

森を目の前に兵長が左手をあげたのを合図に真横にサニーをつけて停止する。


「基本的な動きは問題ねぇな。馬との相性も悪くねぇ。」
「ありがとうございます!」

サニーとの走りや相性を褒めてもらえてとても嬉しい。これが訓練中でなければサニーに抱きついている所だ。
サニーも得意気に鼻を鳴らしている。


「これから馬に乗ったまま森に入って最初の模型を過ぎるまでに立体機動に移れ。
模型巨人は全部で10体、可能な限り討伐しろ。当然だが昼間の訓練から位置は変えてある。油断するなよ。
10体目を過ぎたら馬に戻りここまで全速力で帰ってこい。」

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