• テキストサイズ

キリトの本当の妹

第2章 お兄ちゃんと再開


「…」
見上げるは、SAO生還者が通う高校
ここに私は、菊岡という人物に呼び出された
カウンセリング室ってどこかしら…
外にはプールで遊んでいる女の子…恐らく生徒達
その中にアスナの姿もあった
出入り口もわからず彷徨う
「あれ、もしかして…貴方」
「…アスナ、さん…」
彼女の口から出てきたのは、意外すぎる言葉
「…この前は、助けてくれてありがとう」
「…お優しいんですね。私行くところがありまして。また会える時、話しましょう」
そう言って軽くお辞儀すると、近くにあった扉から中へ入った

「…やっと見つけた、カウンセリング室…」
コン、ココンと3回扉を叩くと中からどうぞと声が聞こえる
中に入ると、カーテンで仕切られてはいたが、誰か男性が二人もいることに気がついた
「…おに…キリト」
「彼女こそ、君の探している人物だろう?」
どこか笑われていそうと感じる顔立ち
彼が菊岡さんだろうか
その後訪れた衝撃に私はバランスを崩しかけた
「…お兄ちゃん?」
お兄ちゃんが、私を抱きしめて、頭を撫でていた
「…どうして?」
「聞いたんだ。母さんに。 奏は、俺の妹、なんだろ?」
「…うん、ずっと、会いたかった」
そうやってしばらくいると、エホン、と咳払いが聞こえた
「…すみません。ところで私は何故ここに?」
「ああいや、ALO事件に関与していて逮捕されていないのは君だけだからさ」
「…あの、私のGM権限を受け取ってもらえないでしょうか」
「…これまたいきなりどうしてだい?」
「GMなんて楽しくないですので。改めて一から、チートなしで皆と楽しみたいんです。そんな資格、ないかもしれませんが」
「ふむ、まあいいだろう。ただし僕の質問にはきっちり答えてもらうよ」
「私はこの事件のことで嘘は付きません。それが、償いだと思っているので」
そこから嘘偽りなく全てを話した
解放されたのは夕方
「失礼しました」
扉を閉めると、また抱きしめられて
私は自分の家を出てお兄ちゃん家に帰ることにした
/ 14ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp