第21章 ☆Bad END☆ エピローグ ー主人公編ー
ゆりside
「私は、本当にこのままでいいのかな?
ちゃんと、過去の自分と向き合ったほうがいいのかな……
どうすれば、いいのかな……」
過去の自分を調べてふと思った、このままでいいのかなって……。
私は響さんのことが好き……あの人が居れば今の私は幸せ……でも、
私だけ幸せになっていいのかな……。
三船さんと会ってから、会った時のことが頭に思い浮かぶ……
それはこうして響さんが側に居ない時にふと……
『っゆり……ゆりなんだろ……?
やっぱり……生きてたんだな……』
『俺を思い出せよッ!!』
『お前はゆりだ……藤ヶ谷ゆり……
俺にとって、一番大切な……夢、一緒に叶えるって約束しただろ?』
あの時は誰かと人違いをしてるんだって思ってた。
でも三船さんは私が藤ヶ谷ゆりだと見抜いて、いや信じてた……。
他の人は全員私が死んでるって思ってるのにあの人だけは……
「……行かないと、」
ぼんやりと外を見ていたゆりはパソコンを閉じ立ち上がった。
そしてある人物の元へ向かった、響が戻ってくる前に……。
悟の研究室前に来たゆり、ドアをノックしてみた。
_コンコン
「伊集院さん、いますか?」
「ゆり様ですか?どうぞ、お入りください。」
ゆりは悟が中に居るのを確認すると研究室の扉を開いた。
_ガチャッ
「失礼します……あの、お時間大丈夫ですか?」
「えぇ、大丈夫ですよ。
どうなさいました?」
「っ……あの、私の記憶って元に戻すことできませんか?」
「っ!?」
「っ……」
ゆりの思いがけない言葉に驚きを隠せない悟は
言葉を失いゆりを見たがすぐ冷静さを取り戻しなぜゆりが
記憶を元に戻したいのかを聞いた。
「っゆり様……突然何を言い出すのですか?
元の記憶を取り戻し、どうしようというのです?」
「このままじゃ、いけないと思ったんです……
私は響さんのことが好きです。誰よりも……」
「っなら、それd「でも、今の私は本当の私じゃない。」っ……」
「本来の私が、響さんを好きでないといけないんです。それに……
三船さんにだって、このまま何も知らないフリなんて……」