第20章 ☆??ルート☆ Bad END
「……。」
憲吾は太輔の言葉があまり理解できないのか眉を少し寄せた。
「……三船くんは、葛木さんの事どう思ってんだ?
血の繋がりがなくても、お兄さんみたいだって思ってるんだろ?」
「っさぁ……俺は物心ついた時から親も兄弟もいなかったんで、
よくわかりません。家族っていうのは……」
「っ……そう、か……」
思った反応と違ったのか太輔は少し気まずそうに相槌を打った。
「圭吾や勇吾が俺を思ってくれてるは知ってます。けど、
結局は "他人" だ。
だから正直……血の繋がりもなければ人でもないアンドロイドを
家族として受け入れてるのが不思議でなりませんよ……」
『っ……』_ギュッ…
『っ……』
(キラちゃん……)
キラは憲吾の言葉にショックを受けたのか
百合をぎゅっと抱きしめながら顔を俯かせた。
「っ……三船くん、なんでそんなふうに言うんだ?
ゆりだってキラを姉妹のように慕っていたんだ、
それはキラだって同じだ。」
「……俺には、
ただゆりの代わりで居るとしか見えませんけどね。」
「『っ!?』」
憲吾の思いがけない言葉に驚きを隠せない太輔とキラ、
そして百合もまた驚きを隠せず思わず声が出そうになった。
「三船くんがこんなことを言うだろうか。」と太輔は
動揺を隠せないまま憲吾を見た。
「っ……キラがゆりの代わり、とでも言いたいのか?」
「はい。」
「っ!」_ガタッ!
「……。」
何の感情もないかのように「はい」と答える憲吾、
太輔は席を勢いよく立ち上がった。
だが憲吾は特に気に留める様子はなく微動だにしなかった。
「っキラは……キラはゆりの代わりなんかじゃない。
ゆりもキラも……2人とも俺の娘だ。
確かにここにゆりは居ない。けどな……
ゆりだって俺たちの側にいんだよ……」
「ゆりはここに居ない。
アイツにまだ囚われているんだ。」
「っアイツって……組織のこと言ってんのか?
っゆりは組織に殺されてしまった、その事実だけだ……!
三船くん……いつまで現実逃避を続けるつもりなんだ?」