第19章 ☆Story36☆ 分岐点
「ぁぁあッ…!///」_ギュッ!
ゆりと宙は同時に絶頂に達しゆりはギュッと強く抱いた。
そして目の前で2人を見てしまった涼介とタイスケは声を荒げた。
「っゆりちゃん!!っ宙くん何して!!」
「っおいお前!!ゆりちゃんに何してるんだよ!!」
「ッはぁ…はぁ…はぁ……///」
(なんか、頭の中が真っ白になってる……私何して……)
そんな2人の声はゆりには届いておらず
遠くに目をやり意識を朦朧とさせていた。
その一方で宙は2人に目を向け挑発するように目を細めた。
「何って……見ての通りっすよ?」
「ふざけるのも大概にしてくれないかなッ!?
今までのことはまだ目を瞑れるけど今回ばかりは駄目だ!
よくもゆりちゃんを「ゆりちゃんも同意の上ですけど?」
はッ……?」
「っ……ざけんなよッ!!」_グイッ!
宙の言動に憤りを覚え眉を額に寄せて顔を歪めた。
タイスケは宙のもとに歩み寄るとそのまま掴み掛かった。
「ゆりちゃんも同意?っざけんなよ!!
大体ゆりちゃんは「三船くんの彼女だからでしょ?」っ!」
「『ゆりちゃんは三船の彼女だからお前に身体許すわけない。』
……とでも言いたいんですよね?」
「っ……あぁ……!お前……
それ知ってるくせにゆりちゃんのこと襲ったのかよッ!!」
「だから、
同意の上って言ってるじゃないっすかぁ……お二人さんも見たでしょ?
ゆりちゃんが気持ち良さそうにオレに身を委ねていたところ……」
「「っ……」」
「それに、ゆりちゃんはもう三船くんの彼女には
戻れないと思いますよ……。」
「っ何訳わからないことを……ゆりちゃんと三船くんは
心の底からお互いを大事に想いあっているんだ!!
なんでそんなことを言うんだい!?」
「ゆりちゃん本人に聞けばいいじゃないですか。
まぁでも、今のゆりちゃんちょっと疲れてるみたいなんで
質問攻めとかしないでくださいね?」
「「っ……」」
涼介とタイスケは響の言葉に何も返せずその場に佇んだ……。