第4章 ☆Story22☆ 空の街、神々の世界
『そっか……』
「それが、どうかしたのか?」
『っううん!なんでもない(苦笑)
今9月だよね……なら、大丈夫かな……』
「百合?一体、どうしたんだ?」
太輔は不思議そうに首を傾げた。
『……私がここにいれるの、あと2ヶ月だけなの……』
「っ!?」
『2ヶ月経ったら、
私はもう向こうの世界に戻らないといけないの……』
「っ……そう、か……
叶輔は?叶輔も、同じなのか……?」
『それは、まだわからない……
でも、私よりはまだいることになるんじゃないかな?』
「っそうか……2ヶ月か……」
『うん……』
「……わかった。
それまで、お前との時間を大切にするよ……。」
『うん……私も、一緒に過ごす時間を大切にするね……ねぇ!
お腹すいた!早くご飯食べよ?』
「お前は急に話題変えるな……てか、
さっき起きたばっかなんだからまだねぇよ……
それに着替えもしないとだし……」
『チェェ……んじゃニュース番組でも見て待ってる!』
「はいはい。」
(また、賑やかになりそうだな……)
太輔はちょっと呆れつつも
リビングに向かった百合の後ろ姿を嬉しそうに見た。
こうして太輔は着替えを済まし朝食の準備を進め、
一緒に朝食を済ませるのだった。