第18章 ☆Story35☆ 揺れ動くココロ
ゆりはゆっくりと起き上がるとティッシュで白濁液を拭くと
スカートを履き服を整えた。
「……すっかりSEXにも慣れたようだな。」
「っ貴方が散々犯してきましたからね……嫌でも慣れちゃいますよ……」
(そんなこと、本当は嫌だ……でも私はこれから先もずっと……)
少し皮肉っぽく言うゆり、だが東郷は特に気に留めるような
様子もなく自身の事後処理をし服を整えた。
お互い服を整え東郷は楽屋を出て行くことにした。
「それじゃ、オレはそろそろ出る。
こっちでも仕事入ってるからな……」
「……はい、」
「……またな、」
「……。」
こうして東郷は外にスタッフやタレントがいないことを
確認すると楽屋を出ていった。
ゆりは出て行くのを確認すると思わずテーブルにうつ伏せた。
「っ……はぁ……」
(本当に、これからどうなっちゃうのかな私……
憲吾とはずっと一緒に居たい……でもこんな状態を続けながら
今までみたいな関係を築こうなんて図々しいよね……
私たちは、やっぱり離れたほうがいいのかな……
ずっと一緒に居たい。一緒に世界一になる。
……どっちも叶えるだなんて、贅沢過ぎるよね……)
ゆりはカフェに行く気も失せ涼介が来るまで
ずっとうつ伏せになっていた。
_コンコン
「ゆりちゃん、俺だけど入っても大丈夫かい?」
「っ!(涼介さん……)
っはい!大丈夫です!」
返事と共に楽屋に入ってくる涼介、ゆりは前髪を整えた。
「ゆりちゃん、もしかして寝てた?
髪ちょっとボサボサだよ?」
「っまぁ軽く寝てました(苦笑)
生放送までまだ時間ありますし髪直しちゃいますね!」
ゆりはドレッサーの鏡の前に移動すると髪の毛を整え始めた。
特にそれを気に留めることのなかった涼介は生放送の再確認をする為
楽屋を後にした。
こうしてメンバーとも合流し生放送の歌番組に出演したゆりは
いつものようにパフォーマンスをこなし今日の仕事を終えた。
「みんな、今日は生放送お疲れ様!
ゆりちゃんも今日1日ご苦労様。」
「ありがとうございます涼介さん!」
(キラちゃんはもう帰ってきてるかな?帰ったらご飯作らなきゃ……)
こうしてゆりの少し長い一日は終わるのだった。