第18章 ☆Story35☆ 揺れ動くココロ
そして翌日月曜日、この日ゆりは午前中に仕事が入っており
午後から登校することになっている。
ゆりは涼介に車で送ってもらった。
「今昼休みに入る頃だから丁度いいね!」
「はい、ありがとうございます。」
『私も学校行きたい……』
仕事場に一緒に同行していたキラは頬を膨らませた。
「キラちゃんはお留守番(苦笑)
……あ、ゆりちゃん!」
「はい?」
「放課後はまーーーっすぐ帰るんだからね!?」
_ビクッ!「っ!?わ、わかってますよぉ……汗」
(やっぱ昨日のことまだ怒ってるよねそりゃ……汗)
ゆりは涼介に形相を変えた顔で釘を刺され冷や汗をかいた。
そしてよそよそと車を降りゆりは校舎に入っていった。
『……涼介さん、やっぱり私行きたいです。』
「見張りとしてキラちゃんつけるのはいい案かもしれないけど
学校に通学する許可はできないよ(苦笑)
学校が終わる頃ゆりちゃんに連絡すればいいんじゃないかな?」
『……。』
キラはイマイチ納得していないようでムスッとしながら
ゆりの後ろ姿を見送った。
ゆりが昇降口で上履きに履き替えていると
横から馴染みある声が聞こえてきた。
「よおゆり!今着いたのか?」
「あ、荒木先生おはようございま……今はこんにちはですね笑
先生はこれからお昼ですか?」
「そんなとこ!」
ゆりに声を掛けたのは剛太でどうやらこれから食堂に向かうぽい。
「私は仕事先で食べてきたので教室に行きますn「なぁゆり、」
はい?何ですか荒木先生、」
「メシの前に2人だけで話したいことあるんだけど、いい?」
「っ……えっと…はい……」
雰囲気をガラリと変えた剛太、先程の笑顔はなく今は真面目な表情で
少し怖いと思ったがゆりは素直に頷いた。
「それじゃまた図書室行こ?
そこなら他の生徒もあまりいねぇし。」
「っはい、そうですね……」
(先生急にどうしたんだろ……私、何か悪いことしたかな……
全然記憶にないけど……)
こうして2人は図書室に向かうことにした。