第17章 ☆Story34☆ 代替試合
そして車は寮の近くに着きそこでゆりを降ろした。
「……。」
(お礼言う気にもなれない……)
「んじゃ、テキトーに言い訳よろしくな。」
_ボソッ「散々連れ回しておいて偉そうに……」
ゆりは愚痴をこぼしながら車を後にし寮に向かった。
そして案の定、部屋に戻るなりキラとユウから怒鳴られた。
『ゆりちゃん!!!一体どこ行ってたの!?怒』
「っ天気が良いから散歩したい気分でさ……っほら、
最近車ばっかりでしょ?だから体も動かしたいなって思って
結構ブラブラしちゃった(苦笑)」
『涼介さんならまだしも、なんで私にも言ってくれないのよ!!
本当に心配したんだから!!」
「っごめんってば2人とも……!汗」
(やばい……仕方ないとはいえ
今までにないくらい2人とも怖い顔……)
『もう単独行動禁止!!組織のことだってまだ解決してないのよ!?
なのにブラブラ一人で外に出て!!怒』
「ぅう……涙」
(キラちゃん、
完全にお母さんみたいになってる……汗)←『っ!?』by.百合
『……今日のこと、涼介さんには報告するから。』
「っ!?それはやめてよぉ!!汗」
『僕もキラちゃんに賛成!!
もっと危機感持たないとダメだよ!!怒』
「っう、うぅ……」
(憲吾やみんなを守る為とはいえ、
今猛烈にあの人恨むわ……)
ゆりは東郷に憤りを感じながらも2人の説教に耐えた。
そしてキラは宣言どおり涼介に連絡をしゆりは涼介からも
2人ほどではないが電話越しで軽く説教を食らった。
「朝ごはん食べてない中ずっと説教されてさすがに限界……」
(一番の原因は車で犯されたことだけど……)
ゆりは朝から何も食べていなかったので若干フラつかせた。
『朝ごはん何も食べないで出ていったの!?』
『カロリーメイトくらいは食べたと思ってたのに……』
「は、はは……ちょっと朝イチの散歩に行く予定で
最初はすぐ戻るつもりだったからね……」
『『……じゃあすぐ戻って来いよ!!怒』』←
ユウとキラは口を揃えてまたゆりを怒鳴りつけた。
「ひえぇ……!涙」
(なんでこういう時は息ピッタリなの!?)
仕事も学校もない平和な休日の日曜日は
最悪な一日で幕を閉じたゆりなのであった……。