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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第17章 ☆Story34☆ 代替試合


「最近、Dolceの皆さん忙しいですしね(苦笑)
無理せずお休みになってもいいんですよ?」

「っ大丈夫です!
お気遣い、ありがとうございます東郷理事長……」
(こんな優しそうな人があの人と兄弟とかそんなはずないよね……
っでも……万が一……)


ゆりから不安が取れることはなかった。
そんな中試合開始の10分前となり一同は前列の席に移動。
土曜日にも関わらず体育館には大学生の生徒達も観戦にやってきた。


「涼介さん……ここの生徒さん達ですかね?」

「じゃない?
2人共、凄い注目されてるんだね……」

「確かに、三船くんと内山くんも注目されているが……
大半の生徒達は対戦相手のほうを観にきてるんだろう……現に、
優勝者である東郷宙ソラ くんは東郷理事長の弟で
大学への入学も既に決まっているからな……。」

「っ!?」


瑛二の言葉に驚きを隠せないゆり。その様子に気づいた涼介は
少し心配そうにしながらゆりの顔を伺った。


「っゆりちゃん?
さっきから様子がおかしいけど本当に大丈夫?」
(もしかして、東郷って名前に反応しちゃってるのかな……)

「っすみません大丈夫です……」
(せっかく憲吾達の応援に来たのに……今は集中しなきゃ……)

「本当に?」

「っはい、今日はせっかく応援に来れたんですから……
試合が始まったら大丈夫ですよ(苦笑)」
(っ私の気にし過ぎだよね……でもこの胸騒ぎはなに……?)


こうしていよいよ試合5分前、
憲吾達と相手選手達が体育館に入場してきた。入場するなり
歓声が上がる体育館、ゆりは呆然としながら見上げていた。


「っ試合始まってないのに凄い歓声……」

『でもゆり達のライブの方が凄いよ?』

「っライブと比べられても……苦笑」

「……キラちゃんって、
ゆりちゃんに結構甘い感じ?(苦笑)」

『事実を述べてるだけです。ゆりの方が凄いもん。』

「……汗」
(過保護だなぁ……汗
裕太さんを思い出すよ……)←

「き、キラちゃん……なんか恥ずかしいからそろそろやめて(苦笑)
あ、ほら…試合ももうすぐで始まるよ?」
(最初は内山さんだよね。準優勝の人が相手って言ってたけど誰だろ……)

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