第16章 ☆Story33☆ 喜びの再会
こうしてそれぞれ命名が終わり…
「この件は事務所側も既に承諾済みですので
本日中に事務所のほうへ送迎致します。」
「っよろしくお願いします……」
(ゆりもびっくりするだろうな……)
こうして説明会が終わりそれぞれ解散。
太輔は玉森家にお邪魔し夕食をご馳走になった。
そしてキラ達がゆり達のもとに来たのはその日の夕方だった。
_sinfonìaドーミトリー
ゆり達は雑誌の撮影とインタビューを終え寮に戻って来ていた。
地下駐車場に車が停まりそれぞれ部屋に戻ろうとしたが
涼介がそれを止めた。
「みんな!解散の前にサプライズがあるんだ!」
「「サプライズ?」」
「うん、その先見てごらん?」
「「……?」」
涼介の言葉に頭をハテナマークにするゆりたち。涼介が指さした
方向へ目を向けるとロケバスが停まっており風磨ら5人のマネージャーが
車から降りてきた。そしてその後に続くように彼女達も姿を現した。
「「っ!!」」
「みんな、お帰りなさい。
あの子達が帰ってきたよ?」
風磨達が横に捌けるとDolceのアンドロイド及びキラ達6人の姿があった。
ゆり達は目を大きく開き輝かせると思わずキラ達の元に走り出す。
「っゆりちゃん!!」
『ゆりっ……!』
_ギュッ…!
ゆりは真っ先にキラに抱きついた。
キラも嬉しそうに抱き返す。
「っ本当に戻って来たんだね……」
『うん、戻ってきたよ?
あと私……ゆりじゃなくて "キラ" っていうの。』
「っキラ……?
まるで私がこの間までやってたキラみた『そうだよ。』っえええ!?」
思わずびっくりし体を離すゆり。
まさか新しい名前が自分の役名だとは想像つかなかったようだ。
『ゆりの伯父さんが思いついてお父さんがこの名前に決めたの。』
「っじゃあ……パパ達が命名してくれたの?」
『うん、そうだよ。』
「っそっか……(微笑)」
(パパ達とも、和解できたんだ……)
『他のみんなも家族に命名してもらってたよ。』
「へぇ……どんなの?」