第16章 ☆Story33☆ 喜びの再会
固まる太輔をよそに話を続ける百合。←『止めたげてよ…』by.叶輔
『まぁゆりは1回誰かに彼氏以外の人に
キスされたってわけじゃないでしょ?色々された訳だし……』
「っ本当に……最後まではしてないんだよな?」
(ゆりはまだ中2で三船くんも高3だし……)
『だからしてないって!
本当にキスだけだったよ?キスの場所が全身ってだけで。』
「はぁああ!?
そ、それだけで済むか……汗」
『まぁ太輔だったらギリギリのところまでいくよねー
私、生殺し状態何回かあったし……』←
「う゛……」←
ジト目で太輔を見る百合。
『そんな太輔に比べて憲吾くんはエライよっ!
ゆりがどんなに色目使っても折れなかったし
自分の手を縛るようゆりに言って理性崩さないようにしてたし。』
「っ……」
(なんか、高3なのにあの頃の俺より大人……?)←
『その後は別々でお風呂入って
またソファーでイチャイチャのチュッチュしてた!
……あああ!!
思い出しただけでまたこっちも恥ずかしくなってくる〜!!』←
「お前が恥ずかしくなるって、相当だな……」
『私と太輔は同棲してたからほぼ毎日一緒にいたでしょ?
でもゆりと憲吾くんは逆で会えることがほとんどないわけで……
その分の反動でイチャイチャ度が私らより高いのよ!!←
あと、憲吾くんが太輔より素直に感情出してるのが大きいかも……』
「そうなのか?」
『意外だけどね!
太輔と同じタイプかなーって思ったら全然違ったもん!
あれが太輔だったら、絶対エロい事になってたと思うし……』←
「……。」
百合の言葉に何もいえない太輔。
『ソファーでたっぷりイチャついた後は憲吾くんがお姫様抱っこして
2人でベッドイン!最後にちょっと長めのキスして眠ったよ!
朝もずっと櫻井さんくるまでお互い寄り添いあってたし。』
「……。」
(なんか、もう何も言えねぇ……)←
『ありゃ、太輔やっぱり固まった……おーい!
大丈夫?生きてるー?』←
「っはぁ……」
『よかった、生きてる。』←
こうして2人は夕食を済ませたが
しばらく太輔は放心状態が続いたのだった。←