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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第4章 ☆Story22☆ 空の街、神々の世界


百合side

私は太輔と話している途中、
無理やり霊をあの世に連れ戻されてしまった。

多分、神様が少し怒ってるんだと思う……。

叶輔も、タイスケくんに正体がバレた時に怒られたらしいし……。
恐らく私も……


「……。」


百合は雲のように覆われたところに立っており目の前には
黄金で包まれている玉座の前にいる。ちなみにこちらの世界では
少し透けているが辛うじて生きていた頃の姿を保っている。
ゆりがその場に立っていると目の前に眩しい光が入ってきた。


「っ……!」
(いつ見てもこれは慣れないなぁ……)


百合は一瞬ぎゅっと目を閉じが
すぐ目を開け光の中から現れた人物を見る。


「神様……」

『百合……』


神様と呼ばれた人物は2mと
かなり長身で比較的若い男性の姿をしていた。


「っ……ごめんなさい、
察知能力もあったはずなのに、
太輔に気づかないで話に夢中になってしまって……」

『……。』

「でも、ゆりの身に何か危険が起こるのかって思うと、
それしか考えられなくなって……」

『……。』


神様は特に言葉を発することはなく
百合の元にゆっくりと歩み寄り百合の目の前に立つ。


「っ……」

『……お主が家族を大事に思う気持ちはわかる。
だが、時に強すぎることがある……。』

「っ……はい……」

『だが、お主は娘を助けることはできない。
現世の人間たちに任せるしかないのだ。』

「っ……はい、」

『……少し、現世に入れ込んでいるようだな。』

「っ!」

『……百合、』_クイッ


神様は百合の顎を持ち上げた。


『……そろそろ、"こちらの世界”に身を固めんか。』

「ぇ……」


"こちらの世界”、つまり空の街に戻るということ……


「っまだ!……っまだ、
私の役目はまだ終わってません!お願いです!もう少しだけ、
現世に残してください!」

『それは、ただお主があの者の傍に居たいからではないか?』

「っ!
……っ、それは……」

『神の眼を、そう簡単に欺けると思ったか。』

「っ……」
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