第16章 ☆Story33☆ 喜びの再会
背中の上書きも終わり……
「っ終わった……」
「ありがと憲吾……大丈夫?疲れてない?
ずっと手首も縛ってたし……」
「俺は平気だ……お前こそ大丈夫か?」
「うん、本当にありがとね憲吾?
これ、お礼ねっ」_ちゅっ♡
「っ!?///」
ゆりはお礼として憲吾の唇にキスをした。
思わず顔を赤くさせる憲吾、硬直させながらゆりを見た。
「ふふ♪」
「っ……マジ勘弁しろっての……」
「笑笑
今縛ってるハンカチ外すね、」
「っ……」
ゆりは赤面する憲吾をよそに手首を縛っていたハンカチを解いた。
「はい、とったよっ
これで楽になったでしょ?」
「っ服着てから外せよ……」_ふぁさっ…
「っ!」
憲吾は上着を脱いでゆりの肩に掛けると視線を逸らした。
「っ俺だからって安心すんなよ、ったく……」
(人の気も知らないで……)
「っごめん……今服着るね。」
(憲吾にだったら、
別に襲われてもいいんだけどな……)←『このマセガキめ!』by.叶輔
ゆりは上着を羽織りながら服を着直し
憲吾に上着を返した。
「憲吾、上着ありがとう。」
「あぁ、」
「よかったらシャワー浴びてきたら?
どうせ泊まるわけだし……
ホテルに着いてからずっと張り詰めてたでしょ?」
「お前先じゃなくていいのか?」
「うん、今は憲吾の方が疲れてるでしょ?笑」
「っ……んじゃ、先に入ってもいいか?」
「いいよっ」
憲吾はゆりの言葉に甘え先にシャワーを浴びることにした。
ゆりは憲吾がシャワーを浴びている間ユウに話しかけた。
「ユウ、心配かけてごめんね?
ユウは大丈夫?こんなにボロボロになっちゃって……」
『僕は平気だよ、涼介さんが一生懸命直してくれたし!
てかいつの間に憲吾くんとあんなバカップルになったの!?』←
「っバカップルじゃないし……そういうユウも
ちゃっかりパパ達と観光楽しんでたみたいじゃん。」
『へっへんだ♪』
「ドヤ顔ムカつく笑」
数日ぶりにユウと会話を交わすゆりは楽しそうだった。
仲睦まじい様子にほっこりする百合。
だがさっきのゆりと憲吾の事は太輔に言わないことにした。
(うちの子可愛い♪
てかさっきのは太輔に話したらダメだな……)