第16章 ☆Story33☆ 喜びの再会
2人はベッドに移動し
ゆりはベッドの上で上の服とスカートを脱いだ。
服を脱いでいる間、憲吾は視線を逸らしていた。
「っ……」
(っくそ……目のやり場に困る……)
「っえっと……ブラも外して大丈夫?」
「っ……あぁ、」
(アイツら、どんだけ付けたんだよ……)
横目から嫌でも入ってくるゆりの身体には無数の跡、
自分以外の者がそれを付けたと思うと怒りがひしひしと湧いてきた。
そしてショーツ以外を脱いだゆりは憲吾の服の袖を掴んだ。
憲吾はゆりの方に目を向ける。
_ギュッ…「っ……」
「っ憲吾……準備、終わった_ちゅっ‥んッ…憲吾……」
「っゆり……」
(もう……俺以外の奴に触られてほしくねぇ……)
憲吾はゆりの唇にキスをし
ゆりはそのままベッドに身を委ねた。憲吾も流れるように
身を委ね首筋にある跡の一つに唇を落とした。
「んッ……」
(とても優しいキス……)
「……また跡付いたら、仕事にも支障きたすだろ……」
「ふふ……ホント憲吾ってば優しいんだから……(微笑)」
(私……こんなにも憲吾に大切にされて幸せだな……)
「っ……あまり、
時間かけられねぇからな……」_ちゅっ‥ちゅっ…
「っふふ…くすぐったい…笑」
「っ我慢しろ……」
(っホント……アイツらの顔見たら殴りかかりそうだ……
ここまで付けやがって……)
少しの苛立ちを覚えながらも唇が触れるくらいのキスで
印を上書きしていく憲吾、ゆりは少しくすぐったいようで
体をクネクネさせた。首・鎖骨・腕が終わり胸元に唇が落とされると
ゆりは少しビクッとさせた。
_ビクッ「んッ…///」
「っ悪い……大丈夫か?」
「っ大丈夫……ちょっと感じちゃっただけだから……
続けて、いいよ……声は抑えるから……」
「っ……わかった……」
ゆりは憲吾を気遣うように手のひらで口元を押さえた。
だがゆりの身体は元々感じやすいのか顔を赤くさせながら
声を出すのを我慢するがその様子が逆に艶かしさを演出させていた。
「ッ…!///」
(声出ちゃいそう……)
「っゆり……」
(っそういう表情カオ 、俺以外にも見せてたのか……?)
そう思うと心の奥がズキズキするのを感じた。