第3章 ☆Story21☆ 動くそれぞれの歯車
太輔side
_七華高校職員室
「ふぅ終わったぁ……疲れたぁぁ!!」
テニス部の練習が終わり、
陸は背伸びをしながら職員室にあるソファーに座った。
「お前までガチになるからだろ……おい、
俺らも帰るだけだしこの後飲みに行くか?」
「お!気が利くじゃん九条!!」
「……。」
(ほんと、もう高校生じゃないんだなアイツら……)←
どうやら陸と九条はこのあと飲みに行くらしい。
「藤ヶ谷先生も行く〜?」
「年上のお前が奢れよ〜」←
「悪いけど、俺はこのまま帰るよ。
また別の機会にな。」
(百合に、特に何も言ってないしな……)
「ちぇ!ノリ悪りぃな……やっぱアンタも歳か……」←
「っおいくじょ「あ”?(黒笑)」←っ元ヤンの先生、怖い……涙」
「っ!?
わ、わりぃ……言い過ぎたわ……」
(こいつ、現役の時はどんだけなんだろ……)
「ったく……」
「……そういや、ゆりたち明後日だっけ?
向こうに行くの。」
「あぁ、10時の便で行くみたいだな。
着いたら1日は身体休めて翌日から撮影なりリハが始まるらしいな。」
「「へぇ……」」
和真と陸は声をそろえる。
「んじゃ、俺は先に帰るから……お前ら程々にしとけよ。」
「「ヘ〜い/は〜い!」」
軽く手をあげる和真と手を思いっきりあげる陸。
「……。」
(こうしてみると、
まだまだ高校生に見えるな……)←『『は?(^ ^)』』by.和真&陸
こうして太輔は職場を後に特に買い物など寄り道はせず
そのまま帰ることにした。
_自宅
_ガチャ「ただいま。百合、帰った『……きょうすけ、』
っ……!?
百合、一体誰と……
今のアイツに話し相手なんていないはずなのに……」
リビングの扉を開けた時、百合は誰かと会話をしていた……
まさか空の街とやらの住民とでも話してんのか……?
でも、きょうすけって……
なんか、俺と名前似てるような……
百合はまだ、俺は帰ってきてることに気付いてない……
俺は戸惑いつつも、百合の様子を見続けた……。