第15章 ☆Story33☆ 決着
「っはい……少し吃驚しましたけど……」
『……飯、ちゃんと食ってんのか?お前軽すぎだぞ。』←
「っ試合が近いので減量中です……
増量する時は、食べてますから……」
(今その話するか……汗)
『そっか……
ならいいんだg「あらら、ここまで辿り着いちゃったんだ?」っ!?』
「っ!?」
(っ誰だ……しかもこの少し余裕がある感じ……
まさか、この組織のボスか?)
2人の前にはいつの間にか細身の男がひとり立っていた。
「お探しのゆりちゃんは、この先にいるよ……」
「っやっぱり……」
『なら、この先に行かせてもらうぞ……』
「ボスが戻ってくる前にここまで辿り着くなんて想定外だよ。
つーか、あっさり見破っちゃったんだね偽物のゆりちゃん……」
『お前達が、また偽物を作る可能性もあったからな……
事前に対策はしてもらったぞ……。』
仮面ティーチャーは拳を構え
戦闘の態勢に入り憲吾も警戒を強めた。
「あ!俺は生憎戦闘はムリなんだよね!」
「『っ!?』」
「だーかーら!……アンタ達の相手は、"この子" らね?
はいカモーン!」_パチンッ!
男が指を鳴らすとその後ろから6人の人影が歩いてきた。
そして姿を現すと2人は驚きを隠せなかった。
なぜなら目の前には……
「「……。」」
『っあれは……』
「っゆり!!」
「「……。」」
目の前にはゆりたちDolceの6人、
既にうち5人は救出されていると分かっていても
いざ目の前に現れると動揺を隠せなかった。
「もちろんこの子達は偽物のアンドロイドだよ?でも……
女の子でしかも彼女達そっくりの子達相手に本気で戦えるかな?(嘲笑)」
「ってめぇ……」
(なんて卑怯な手を……)
『っ……』
「……この子達に勝てるならオレ、ゆりちゃん返してもいいよ?」
「『っ!?』」
「……んじゃ!あとはよろしくね?
そんでオレはここで捕まるわけには行かないんでバイバ〜イ!」_ダッ!
男は踵を翻し走り去ってしまった。
そして2人の目の前に残ったのは6人の少女達。
「っ……」
(目の前にいるのは全員偽物……アンドロイドで機械だ……
だから殴っても問題はない……けど、
ゆりそっくりの相手を殴るなんて……)
『ックソ……』