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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第15章 ☆Story33☆ 決着


「っお前に何がわかる!!」

『……。』

「僕はずっとゆりちゃんを見て来たんだ!
一生懸命頑張ってるゆりちゃん……ライブや仕事、
あんなに沢山こなして凄い子なんだ……でも無理して
好きでもない奴らに媚びまで売ってまでアイドルをしてほしくない!
僕だけのモノなればそんなことなくなるでしょ!?」


「っ……てめぇ……!」
(ゆりが媚び売ってる……?
そんな筈ねぇだろ……ゆりはただ、
誰よりも一人一人のファンを大事にしているだけだ……)


憲吾は思わず出雲を睨み拳を握りしめた。
そんな憲吾を大我は宥めた。


「っ三船くん落ち着いて……アイツは狂ってる。
今はアイツに常識は通用しない……」

「っ……」
(けど、ゆりを侮辱するようなことをこいつは……)


『お前は、ゆりの事を何も分かっていないようだな。』

「っ何だと!?」

『お前はただ自己満足にゆりを縛り付けただけだ。
ゆりはそんな事は望んでいないし仕事にも真摯に取り組んでいる。
それは応援してくれているファンに対しても同じだ。
それを媚び売っているだと?ふざけるな。
どこを見ればそんな見方ができる……。』

「っ……」

『お前はゆりのことを少しも考えていない。
ゆりを侮辱しているだけだ。
その事……もう少し頭を冷やして考えるんだな……』_ブンッ!


仮面ティーチャーは出雲を近くにいる救出班の男に向けて放り投げた。
そして部屋の入り口に向かった。


『俺はゆりを探す。
コイツのこと、あとは頼んだ……行くぞ、三船。』

「っ……はい……!」

「っ2人だけじゃ危険だ、俺も行く!
他の人は出雲を送還する準備を、僕は2人の援護に行きます。」

「分かった、我々もすぐ追う。
あとは頼んだぞ京本。」

「はい!」


大我は先に走り出した憲吾達を追い援護に向かった。












『ここにいたゆりが偽物なら、本物のゆりは
同じ階にいる確率は低いな……』

「っひとつひとつ、部屋を潰すしか……」


「っ2人とも待って!!」


「っ京本さん……」

「闇雲に探しても駄目だよ……」
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