第15章 ☆Story33☆ 決着
『っゆりはどうした?』
「っ!?」
(っゆり……!)_ダッ!
『っ待て三船!!』
5人が無事救出されたのに対して
ゆりがまだ救出されていない事に動揺を隠せない憲吾。
思わずその場から走り出しゆりの救出班がいる部屋に向かった。
仮面ティーチャーは急いで憲吾を引き止めようと走り出す。
「っゆり!!」
「っ三船くん!仮面ティーチャーは!?
っ三船くん!!今は来ちゃダメだ!!!」
「っ!?」
_バンッ!
部屋に勢いよく入る憲吾、入った先には大我がおり驚いた様子で
憲吾を見たがすぐ憲吾の体を掴み入り口の方に押し返した。
その瞬間、突然銃声が響いた。
「っ!?」
「っ怪我はない!?」
「っはい……」
大我はすぐ憲吾の容態を確認する。
憲吾は少し困惑していたが少し冷静を取り戻した。
そんな中仮面ティーチャーも部屋に入ってきて憲吾は見上げた。
『っ三船!!ゆり!!!』
「っ仮面ティーチャー……」
『っ怪我はないか?』
_コクッ「っ……」
『っ京本……ゆりは……』
「っ見ての通り、出雲の腕の中だよ……
けどあれはゆりちゃんじゃなかったんだ。
……アンドロイドだよ。」
「『っ!?』」
「っ来るなああああ!」
大我の言葉に驚きを隠せない憲吾と仮面ティーチャー、
憲吾は出雲の叫び声に反応し視線を向けた。
視線の先には拳銃を片手に持ち裸のゆりを抱えている出雲の姿、
拳銃を構える手は震えており動揺しているようだった。
大我は出雲を少しでも落ち着かせようと声をかける。
「っ出雲……そこにいる彼女は藤ヶ谷ゆりちゃんじゃない。
作られたアンドロイドだ。」
「っそんなはずない!!彼女は僕のモノだ!!!
僕は彼女を愛している!彼女も僕を愛しているんだ!!
っそうだよね?ゆりちゃん!」
「うんっ
私、暁彦さんのことが一番大好きだよ♡」
「っゆり……!」
笑顔で出雲を見上げ「大好き」と言う目の前のゆり、
まだ動揺が残っている憲吾は思わずゆりに手を伸ばした。
だが仮面ティーチャーが憲吾の腕を掴んだ。
『っ三船!!あれはゆりじゃない、落ち着くんだ。』
「っ……!」