• テキストサイズ

藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第15章 ☆Story33☆ 決着


_そして夜が明ける。
この日はいよいよゆりたちDolceの救出作戦が実行される日。
時刻は7:00、ゆりは目を覚ました。


「ッん……朝、なのかな……?」


生憎部屋には窓がない為朝か夜かをすぐに判断はできない。
部屋の時計に目を向けると針は7時を刺していた。


「朝か……」
(東郷さんはまだ帰ってきてない……)


ゆりはとりあえず東郷の部屋を出て最初いた部屋に出た。
冷蔵庫にはマリトッツォが入っているのでそれを食べることにした。
すると突然、ノックをする音が聞こえた。


「っ!?
っ……誰、ですか?」
(呼び鈴は押してないのに……)


ゆりは警戒しながら扉に近づく。
すると聞いたことある声が聞こえてきた。


「オレ!ジュリだよ。入ってもいい?」

「っジュリさん……」


ジュリといえば昨日ゆりを襲いかけた男で
東郷がいなければまた犯されるところだった。
ゆりが返事に迷っているとジュリが扉越しに声をかけた。


「昨日のこと、ちゃんと謝りたくてさ。
入っていい?もちろん何もしない!
東郷さんにボコられるのは勘弁だし……」

「っ……はい、どうぞ……」


ゆりが了諾すると扉が開かれ目の前にはジュリの姿があった。
ただ油断はできないため警戒心を強めながらジュリを見上げた。


「ッ昨日は怖い思いさせてホントごめん!」

「っ!?」


ジュリはパチンっと両手を合わせ
ゆりに頭を思いっきり下げながら謝った。


「やっぱり、あのゆりちゃんが目の前に居るって思ったら
余計興奮しちゃってさ……ごめんね?」

「っ……いえ……一応東郷さんが止めてくれましたし……
もう終わったことですからお気になさらず……
わざわざ謝るためだけに?」

「うん……東郷さん居たんじゃ、ちゃんと話せそうになかったからさ。
今がチャンスかなって思って。」

「っそうだったんですか……私はもう気にしていないので大丈夫です。
わざわざありがとうございます。」

「ゆりちゃんって、本当に優しいね……昨日オレ、
最低なことしたのにさ……」

「もう過ぎたことですから……」

/ 1590ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp