第14章 ☆Story32☆ 逃げられない
「玩具にするつもりだったのに、この有り様か……」
「っ……///」
東郷は軽く笑うとゆりの胸から顔を退かし起き上がった。
そして欲棒を引き抜いていく、引き抜いた瞬間ゆりは小さく
「ぁ」と声にし身体をビクッとさせた。
大量に注ぎ込まれた白濁液は蜜壺からも溢れて出てきた。
東郷の欲棒はまだ少し反り勃っておりそれをふと目にしたゆりは
また挿入されるのかと警戒したが東郷はゆりから身体を退かし
拘束していた手首のネクタイを外していった。
「っ……」
「飽きるほど女を抱いてきたオレが、
ここまで余裕ができなかったのは餓鬼の頃以来だ……散々女を飾り、
玩具として扱ってきたこのオレが情を持つことになるとはな……」
「っ何言って……」
「オレの玩具でなく……オレの女として見てやるよ。」
「っ何訳のわからないことを……!
私は貴方のモノになんて絶対なら…っ……」
東郷はゆりの顎をクイっとあげるとその親指で唇をなぞった。
「……オレたち、体の相性は良いらしいな。
じっくり時間をかけて、俺のモノにしてやる……お前の中から
その男が消えるまでな……」
「っ……」
思わずその言葉に息を呑むゆり、キュッと唇を噛んだ。
そして東郷はゆりから手を離すとトランクスとズボンを履き
まだ少し膨張しているソレで膨らんでいたが構わずベッドから降りる。
「しばらく休んでろ……後の処理はオレがする……」
「っ……どこに行くんですか……」
「仕事だ……一組織のボスがここでずっと女を抱いてるわけにも
いかねぇからな……それに……」
「……。」
「いや、なんでもねぇ……あ、
この部屋から逃げようとしても無駄だからな。
部屋を出たとしても、オレの部下がいるからな……」
「っ……」
「……欲しいものがあればこのボタンで呼べ。
オレの部下が来る。逃げ出す以外のことなら大抵叶えてやる。」
「っ私は……っ絶対諦めない……きっと、
きっと助けがくるって信じてる……!」
「んな希望、持たねえほうがお前の為だぞ。……諦めな。」
「っ……」
東郷はそう言うとこの部屋とはまた別の部屋と繋がっているのか
2つある扉のうち一つの扉を開きそこへ入っていった。
ゆりはそれを見ることしかできなかった……。