第13章 ☆Story31☆ ホンモノのアイドル、ニセモノのアイドル
「っ……僕、本当はユウの中に戻りたい!でも僕は、
神様との約束を破っただけじゃなくて助ける事もできなかった……
ゆりちゃんには、ちゃんと憲吾くんや沢山の仲間が
支えてくれている……だから、ゆりちゃんは僕がいなくても……」
「っ……そんなはずないでしょ!!」
「っ……!」
「ゆりにとって、叶輔は凄く大切な友達なんだよ!?
そんな友達が急に居なくなるなんて、ゆりは悲しむよ?」
「っ……でも、」
「っきょ『百合、』っ!」
『叶輔も、このコトを受け入れているのだ。
これでも納得していないのか?』
「っ納得なんて……このまま納得なんて出来ない!!
っ叶輔!!貴方の本音をちゃんと言いなさい!!!
貴方はどうしたいの!!!!」
「っ僕は……僕は……」
『百合……叶輔を刺激するでない。
これは叶輔が出した答えでもあるのだ。』
「っ叶輔!!
本当にそう言うところ太輔にそっくり!!はっきりしなさい!!!
でないと……後悔するのは貴方なのよっ!?」
「っ!」
『っ百合「っ僕はゆりちゃんのところに居たい!!」っ!
これは……!』
突如、叶輔の結晶が激しく輝きだした。
神様も予想だにしないことに驚きを隠せなかった。
「このままお別れなんて絶対に嫌だ!!
ゆりちゃんはまだ全然僕がいないと駄目なんだ!!
お母さんに似て無自覚だから結構平気で恋人傷つけるし!!」←
「うんうん、そうだね……ってええええ!?
何で急にディスられるの!?」
「僕の助言ないと、結構危なっかしいんだよ!!だから、
このままゆりちゃんをほったらかしにはできないよ!!!」
「『っ……!』」
(っこの光は……!)
「っ僕!!先戻るから!!!
戻って、ゆりちゃんの帰りを待つから!!!」
結晶は叶輔の魂と共鳴し激しく輝きだすと
結晶はさらなる輝きを放ちながら叶輔の叫びと共に消えていった。
『っ!』
「っ叶輔!!」
『……はぁ、お主は本当にやってくれる……』
叶輔が自分の意思で地上に戻り少し呆れる神様……
「私的には結果オーライですけど?
……これでも、叶輔を呼び止めますか?」
『……仕方あるまい、もうしばらく様子を見よう……』
「……(微笑)」