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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第13章 ☆Story31☆ ホンモノのアイドル、ニセモノのアイドル


「……それゆえ、他のメンバーより被害を被る事も考えられます。
もしかたら、心に大きな傷を負うかもしれません。その傷は癒せるのは、
貴方しかいないからですよ、三船くん……。」

「っ……俺が……」
(俺がゆりの心を救う……っ!)


翔の言葉に自信がなかった憲吾だが
ある時の涼介や吾郎の言葉がリフレインした……。




『ゆりちゃんのこと……大切にしてあげてね?』


『お前がゆりちゃんの支えになることで、
ゆりちゃんの気持ちはめっちゃラクになると思うぜ?
ちゃんと応えてやんな。』



っ俺で、いいのか……?
俺がゆりの心を助ける……
そんな大事なことを……


「っ……」

「……出発は明日です。もちろん、無理は言いません。
突然のことですし、最悪貴方まで危険を晒す可能性がある……
我々にゆりちゃん達の救出を任せてくれるn「行きます。」
三船くん……」


憲吾は決意を固め翔の目を見ながらはっきりと答えた。


「俺にゆりの心を救う資格があるなら……。」

「ありがとうございます、三船くん。貴方の心意気、
しかと受け取りました。一緒に、北京へ行ってくれますね?」

「はい。」
(待っていろゆり……必ず、助けてやる。
今度こそ、助けてやるからな……)

「……潤、彼の自宅までお願いします。」

「かしこまりました。」


潤は車を発進させ憲吾の自宅へ走らせた。
その間に翔は出国にあたっての説明をした。


「今回我々は、民間航空ではなく軍事航空で出国します。
その際三船くんにはちょっとした変装をしてもらいます。」

「っ変装……?」

「我々の中に高校生が居るのはあまりにも異色です。
私の護衛として自衛官が何人か付きます。
移動中は彼らと同じ服装を着てもらいます。」

「分かりました。」

「それからもうひとつ、もし貴方も組織内に入ることがあれば
仮面ティーチャーと行動を共にしてください。」

「っ仮面ティーチャー……!何でそいつまでが北京に……」

「……一応、ゆりちゃん達が通う学園の生徒を守るのが
彼の役割ですからね……貴方も彼の強さはご存知だと思います。」

「っはい……」

「我々の力になると思い先に派遣させているのです。」

「っそう、だったんですか……」
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