第13章 ☆Story31☆ ホンモノのアイドル、ニセモノのアイドル
「「っぅあああああああ!!!」」
伊集院が小型のスイッチらしきものを押すと突然6人の体に電流が走る。
_ビリリリリ!「っああ!!から、だが……しび、れ……」
(っだめ……また意識が……)
「命に関わらない程度の電流だから安心してよ。
……さぁ、今度はみんなで何して遊ぼうかな?(嘲笑)」
ゆりはどんどん意識が遠のいていき最後見えた景色は
伊集院がこちらを見ながら怪しい笑みを浮かべていた。
そして他の5人もほぼ同じタイミングで意識を失くしていった……。
「ククク……さて、アイツらもそろそろ痺れを切らす頃だろうから
そろそろ呼んでくるとするか……さて、
アイツらはこの彼女たちを使ってどう遊ぶつもりなのか、
見物でもしようじゃないか(黒笑)」
伊集院は6人の意識が飛んでいることを確認すると実験室を後にした。
それから15分ほどが経ち、再び実験室には伊集院に加え6人の男たち。
その6人には出雲暁彦の姿もあった……。
「さあ、お望みの通り好きな子を持ち帰ればいい。
ただし、この施設限定でね。外に出すのは厳禁だからな。」
「……こいつら、本当にあの6人で間違いねぇんだよな?
これでアンドロイドだったらぶっ飛ばすぞ。」
1人の男は伊集院にガンを飛ばした。
「安心しろ、本物だ。
本物か確かめたいなら腕でも足でも切ってみればいいだろ?」
「へっ!また怖いことをおっしゃる……んじゃ、
俺は早速……来海ちゃんでも貰おうかね(嘲笑)」
そう言うと男は来海を吊るしている縄をナイフで勢いよく切り
来海は床にバタンっと無造作に落ちた。
「……。」
「さぁて嬢ちゃん……お兄さんと何して遊ぼうかね(嘲笑)」_グイッ
男は小柄な来海を軽々と持ち上げると肩に担ぎ颯爽と実験室を後にした。
他の男たちも続々と実験室からメンバーを連れ去っていく。
そして出雲はゆりの縄を丁寧に解いていき
ゆりが縄が取れた拍子に床に落ちないよう抱き抱えた。
「……。」
「っはは……やっと僕のモノになったねゆりちゃん……!
しばらくは僕と2人きりだよ……」
出雲は怪しい笑みを浮かべるとゆりをそのまま
お姫様抱っこで抱え実験室を後にした……。