第12章 ☆Story30☆ 北京は波瀾万丈!?
_時間は少し遡り謎の襲撃の直後、
ゆり達が謎の部屋に連れて行かれてた時のこと……
部屋には組織の男数人とベッドに寝かされている
ゆり・千鶴・愛美の3人がいる。
「ははっ!これで6人目……完璧なクローンが完成した!!
あとはコイツら3人を元の場所へ戻すだけ。
……おい、早く元の場所に戻してこい。
起きてる奴がいるかもしれないから慎重にな……」
「了解。お前ら、行くぞ。」
1人の白衣の男が数人の男に声をかけ
クローンと言われた3人を抱え部屋を出て行った。
そして白衣の男はゆり達に視線を向ける。
「そして、オリジナルは……」
「「……。」」
「我々のモノだ……!
すぐにでも……お仲間のところに連れて行ってあげるよ……
っははは……はははははっ!!」
白衣の男は狂ったように笑った。
そして間も無くして先ほど出て行った男達が戻ってきた。
「ただいま戻りました。
全員ぐっすりと眠ってますよ……」
「さすがは伊集院さんの開発した催眠ガスですね……」
「俺は科学の申し子と言われたくらいだからな……それくらい容易い。
現に、クローンに近いアンドロイドも作れるんだからなぁ……」
白衣の男は伊集院と言う日本人らしい。
そして伊集院は機材などをカバンに詰めていき片付けを終わらせると
眠っているゆり達を連れホテルを後に去って行くのだった……。
そう……今涼介達のところにいるゆり達は全員、
ゆり達そっくりに作られたクローン人間と言われるほど
精密に作られたアンドロイドなのだ_
ゆり達は今、
組織が管理している一部の施設に集められているのだった……。