第12章 ☆Story30☆ 北京は波瀾万丈!?
_翌日
この日はもう午前中には空港に向かい
北京にはお昼過ぎに着くようになっている。
ソウルの空港には現地メディアや日本メディアが多数いるほか
現地のファンたちも空港に集まっておりゆりたちを見送った。
この様子は日本のニュース番組でも生中継という形で放送された。
厳重な警備の中、ゆりたちは無事北京に到着。
北京についても現地のメディアが集まっておりシャッターの光が
ゆりたちに集められる。そんな光景に驚くことはなく
カメラに笑顔を向けるメンバーたち、
こうしてゆりたちはバスに乗り込み滞在先となるホテルへ走らす。
「ソウルからあっという間だったなぁ……
北京もソウルとはまた違う感じだったよね。」
ゆりは隣に座る千鶴に話しかけた。
「言葉が違うってのもあるけど、期待してくれていることは感じたわ。
北京のライブも絶対成功させましょ。」
「そりゃもちろん!
だって最終日にはパパたちも見てくれるし気合い入りまくりだよ。」
「クスッ…そうね、
ライブの2日前に来てくれるみたいだしより一層気合い入るわね。」
「だね!」
それから数十分ほどでホテルに到着。
「それじゃみんな、ここに来るまで移動で疲れただろうからお昼食べたら
打ち合わせ時間の4時までゆっくり休んで!」
「「はいっ」」
((その間観光の予習しとこ♪))←
ゆりたちは観光も楽しみにしてた為、
お昼を食べた後は来海の部屋に集まり
お菓子をつまみながら観光で行きたい場所を調べるのだった。
そんな様子にマネージャーたちは「やれやれ笑」という表情を浮かべた。
ゆりたちが穏やかな時を過ごす中、圭吾たちは
出雲を日本警察に引き渡すために隠し通路から飛行機に乗り込んでいた。
ちなみに勇吾はあくまで一般人なので先の便で日本に帰った。
搬送する中出雲はやけに大人しく抵抗する気配は全くない。そんな出雲を
変わらず怪訝そうに思う圭吾ではあったが自身の任務に集中した。
「葛城、もしかしたらこの事件……先があるかもしれないな……。」
「はい……上層部も組織の真相がわかってないのか
情報ほとんどくれませんでしたもんね……」
「真相、ね……警視庁勤務どいえど俺らは所詮下っ端だ。
上の考えはわかんねぇよ……」
「……。」