第11章 ☆Story29☆ 夢に向かって
2人は最後までゆりと憲吾のやりとりを見守り……
【じゃあまたね憲吾、】
【あぁ。今日の中継も見てたけど、頑張れよ。
俺も、世界一になるつもりだから……】
【っ憲吾……うん!
一緒に世界一になろう!】
【あぁ……(微笑)
お休み、ゆり。】
【お休み憲吾!】
『憲吾くんも世界一、目指すのかー……
なんか将来すんごいビッグカップルになりそう……』
世界一のアイドルと世界一のボクシング選手……
スケールデカすぎるだろ……汗」
『まぁ今後から気になる2人【あ、ゆりちゃんお電話タイム終わり?
僕ぜーんぶ食べちゃったよ!】…ん?どした?』
ゆりと太輔が話していると
ゆりのでかい声と叶輔の声が聞こえてきた。
【っ確かにアンタのお土産メインで買ってきたけど……
私の分まで食べてるじゃない!!】
【僕をほったらかしたゆりちゃんが悪い!】
【っ……ふざけんな!!】
「……ちゃんと兄妹っぽいなこの2人。」
『だね笑
ってか、胸キュン度少なかった……別日別日!』←
百合はさらに絞り込む。←「だからいい加減にして怒」by.娘
そして百合はゆりが憲吾とタイスケ、
同じ時間帯に電話をしていたあの日の夜に辿り着く。だが、
太輔どころか百合もいろんな意味で死にかけることになるのだ……。
『ねぇ太輔!
ゆりったらタイスケくんとも電話で話してるみたい!
嫌いなら出なきゃいいのに出てあげるなんて優しい子よね〜』
「いや、お前に似て無自覚なだけだろ。」←
(頼むからゆり……本命はちゃんと絞ってくれ……)←
_モニタリング再スタート
さっきと同様に映像にはタイスケも映っている。
そんなわけで太輔はちょっと不機嫌。←
【もしもし?】
【っゆりちゃん!?】
【……今日は何ですか?】
「……いや、結構塩対応か?」←
『笑笑』
【俺らも、もっといいグループにしようってキスマイでも話してたんだ!】
【配信、見ててくれたんですね……ありがとうございます。】
【へへへ♪】
「……お前より全然無自覚じゃなかったわ、ゆり。」←
『は?(黒笑)』←
珍しく太輔にイラッとする百合だった。