第10章 ☆Story28☆ 世界を目指して…
_ホテル
ちなみに夕食は各自食べることになっておりでブッフェに行くメンバー、
ホテル内のコンビニで済ますメンバーなどそれぞれ。
ゆりは手っ取り早くコンビニでおにぎりとサラダと
ユウのご飯とデザート分も購入。部屋でゆっくり過ごすことにした。
「それじゃゆりちゃん、
明日はちょっとゆっくり寝ててもいいからね?」
「ありがとうございます。
でもちょっと余裕あったらまたジムで汗流します。」
「頑張りすぎないでね?(苦笑)
それじゃまた明日、おやすみ。」
「おやすみなさい涼介さん!」
涼介とも部屋の前で別れゆりはルームキーで部屋に入る。
そして袋やバッグをテーブルに置くとバフッとベッドに寝そべった。
ユウもドアが閉まった瞬間にお昼以来に動き出した。
『あー!!
やっぱり長時間ぬいぐるみのフリきっつ!』
ゆりに釣られるようユウもベッドに飛び込んだ。
「ごめんねユウ?
やっぱり部屋にいる方がよかった?」
『ううん!
部屋に一人でいる方がつまんないもん!』
「そっか……ならよかった、」
ゆりはホッとしたのか小さく微笑んだ。
『それに、僕もできるだけゆりちゃんと居たいもん!』
「っ……なんか、そんなふうに言われるとなんか恥ずかしい……
まぁ、私も嬉しいけどさ……」
『へへへ♪』_ぎゅう!
「っんぶ!」
ユウはゆりの顔めがけ抱きつく。
「っちょユウ!離れてよ!!
ご飯!お腹すいたからご飯食べよ!」
ゆりはユウを顔から引き離そうとするがなかなか離れない。
ユウはしばらくして離れた。
「っはぁ……やっとご飯だよ……」
『いっただきまーす♪』
こうして2人は部屋でちょっと遅い夕食を食べ
ゆりはお風呂を済ませた後はそのままベッドで眠りについた。
翌日も今日と似たような時間を過ごし、午後からの公演2回目も大成功。
しかも満席で事務所からも海外からファンクラブの申し込みが
急激に増えたと涼介にパソコンのメールで届いた。
こうして初の海外公演、ソウルでのライブは2回全て大成功に収めたDolce。
_次は北京公演、ゆりたちはまたどんな成長を遂げるのかと
周りの大人たちは期待で満ち溢れているのだった……。