第2章 ☆Story20☆ 新しい担任の先生登場!!
_再び太輔side
あの後もお互いに話し……
「それじゃ、僕はこの辺で失礼します。
お時間をとらせてしまってすいませんでした(苦笑)
今日、普通に仕事でしたよね?」
「まぁ……でも、大したことないですよ。
ゆりのこと……娘のこと、これからよろしくお願いします。」
「……はい!任せてください!(微笑)
ゆりをはじめ、生徒たちはみ〜んな大切な存在ですから!」
「よろしくお願いします……」
(この人なら、任せられる……ゆりも安心して……)
「……あ、連絡はマメにとってあげてくださいね?
ゆり、最近パパと話せてないな〜って愚痴ってましたよ笑」
「え……」
「笑笑
仕事が忙しそうとか、気にしなくていいですから
どんどんコミュニケーションとってくださいよ?
家族のコミュニケーションほど
大事なコミュニケーションはないですから(微笑)」
「っ……そう、してみます……」
(……でも、今のゆりって俺よりも彼氏じゃね?)←
「それじゃ、また話す機会があったらその時はよろしくお願いします!」
「はい、こちらこそ……」
こうして家庭訪問は終わり太輔は玄関先まで剛太を見送った。
「……さて、片付けるか。」
『私も手伝う〜』
「お前、わざわざクッキー作ってたんだな(苦笑)」
『へっへ〜ん♪
……それにしても、ちょっと不思議な先生だったね。』
「不思議?
俺には、今時には珍しいけどいい先生って感じに見えたけど……」
『まぁ、それもそうなんだけど……』
「……?」
『……荒木先生って、本当にただの教師なのかなって……』
「え……?」
『だって太輔とも……北山先生とも、九条くんとも、
横尾先生や麻井先生とも……全く違う人に見えたから……なんか、
あの時の櫻井先生みたいな……』
「……お前の、考え過ぎじゃないか?
まぁでも……ゆりや獅依留くんがいるクラスに
あんな若い先生が転任してきたんだ。
そこらの教師とは違うってことは、間違いないかもな……」
『うん……きっと、ゆりやみんなは……
あの先生に沢山救われていくような気がする……』
「……そうだな。」