第8章 ☆Story26☆ いざ韓国へ!
「私……パパのその言葉で、また頑張れる気がするよ……!
ありがとう、本当に……」
「今の俺には、言葉で伝えることしかできないけど……
お前の幸せは、誰よりも思ってるつもりだ。
たとえ、
三船くんや山田くんだろうがな(微笑)』
「っパパ……(微笑)」
(パパ、そんなふうに思ってくれてたんだ……)
『だから、お前が思うとおりにやってみろ。』
「うんっ……私、今までよりもっともっと頑張るから!!
だから……見守っててね……?」
『あぁ(微笑)』
『ゆりちゃん……(微笑)』
(父さんも、すっかりお父さんだな……本当に、母さんは凄いや……
僕も、もっとゆりちゃんを自立できるように頑張らなきゃ……!)
こうしてゆりと太輔は会話を終えスマホを机に置いた。
『ゆりちゃん、よかったね(微笑)』
「うんっ
初めての海外でのライブ……正直不安だったんだ……でも!
パパや憲吾の言葉で、全部吹っ飛んじゃった!
だから……何も恐れないで全力でやる……やり遂げてみせるよ……」
決意を露わにするゆりの瞳は、まっすぐ光り輝いていた。
こうしてゆりは新たな決意のもと、約1ヶ月のツアーが始まるのだった……。
そして、ゆりはさらに新しい出会いがあるというのはもう少し先のことだった。