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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編


しばらく穏やかな時間を過ごしたゆりたち、
憲吾と吾郎はそろそろ帰宅することにした。


「あの……俺らそろそろ帰ったほうがいいっすよね?
明日もまた忙しいだろうし……」

「……勇吾からもLINE来てるな、」

「2人をすっかり引き止めちゃってごめんね(苦笑)
ファンたちもだいぶ引けたと思うし途中まで送らせるよ。
お兄さんはどこに?」

「多分……この感じだと外には来てるとは思います。
なので会場の外までで大丈夫です。」

「そお?
じゃあ送らせる手配するからちょっと待ってね、」


涼介は2人を送らせるスタッフを手配すべく一旦2人から離れた。
ゆりは憲吾を見上げた。


「時間、過ぎるのあっという間だったね……
色々落ち着いたら、連絡する……」

「あぁ、待ってる……」

「「……。」」


急にお互い無言になる2人、
ユウは北京のホテルでゆりと憲吾が別れる前のことを思い出していた。


『……。』
(2人揃って無言……北京の時と一緒じゃん笑)


そして間も無くして涼介はスタッフを手配、憲吾と吾郎はスタッフの案内で
国立競技場の出口まで送ってもらうことになった。


「っ……バイバイ、憲吾……またね、」

「あぁ……また、」


ゆりと憲吾はお互い名残惜しいと思いながら別れた。
どんどん離れていく距離、ゆりは見えなくなるまで2人を見送った。
そんなゆりの元には太輔がやってきた。


「ゆり、」

「っパパ……」


太輔を見上げるゆり、ゆりの瞳は寂しさで少し潤んでいた。


「これっきり会えないってわけじゃねぇんだから、
泣きそうな顔してんじゃねぇよ。」

「っ……ぅん……」

「……ホント、お前ら羨ましいよ。」

「ぇ……?」

「いや、あんな大勢の前で堂々とさ……
俺らなんて、そんな度胸なかった……だから、すげぇよお前ら……。

恋人としては、もう俺ら余裕で超えてるよ。」

「っ……!」


太輔の言葉に大きく目を開くゆり。
そんな娘を太輔はただ微笑みながら見た、そして太輔に抱かれている
百合もゆりを見守るのだった。


「……(微笑)」

『……。』
(よかったね、ゆり……微笑)

「っ……うん、ありがとう……(微笑)」
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