第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
「俺は胸を張ってゆりの隣に立てる男になれるって信じている。」
『っ!』
憲吾の言葉、それは以前2人が交わした約束だ。
ゆりは世界一のアイドル、憲吾は世界一のボクシング選手に……
_2人で一緒に世界一になろう。
これがゆりと憲吾の共通の夢だ。
ゆりはハッとするように目を大きく見開き憲吾を見上げた。
「俺が世界一になるのが先か、ゆりたちが世界一になるのが先か……
_俺はお前達と勝負をしたい。」
「「「っ……」」」
『っ勝負……』
続く憲吾の言葉に息を呑む会場、そして憲吾は小さく口角を上げ宣誓した。
「俺がゆりの本当の彼氏になれるは、俺が世界一になった時だ。
それまで俺に勝ち目はない、それでも諦めるつもりはないけどな。
だから俺は、ゆりより先に世界一の選手になって
ゆりを本当の意味で迎えに行くつもりだ。」
『っ……』
目頭が一気に熱くなるゆりは溜めていた涙を溢れさせた。
「俺が先に世界一になったら俺の勝ちだ。
逆にゆりが先に世界一になったら俺の負け、
つまりお前らの勝ちだ。」
『っ憲吾……』
「……勝負だゆり、俺はお前より先に夢を叶えてやる(微笑)」
『っ……!』
観客からゆりに視線を移し笑みを浮かべながらゆりにも宣言した。
ゆりは一瞬ビックリし固まったがゆりも憲吾に向け
ニッと笑みを見せると高らかに宣言した。
『っ……私が、私たちが世界一のアイドルになるのが先だよ!
憲吾に……私だって負けないよ?(微笑)』
「……(微笑)」
お互い微笑み合うゆり、
同時に会場全体からも盛り立てるような声が聞こえてきた。
「よっしゃー!!俺たちが先にゆりちゃん達を
世界一のアイドルにしてみせてみるぞー!!」
「その勝負乗ったぜ三船憲吾!!
お前にそう簡単ゆりぴーは渡さねーぞ!!笑」
「私たちファンの結束力舐めないでね三船くん!!」
「っ……」
『ふふ……よかったね憲吾、みんなに分かってもらえて……
ライバルはいっぱい増えたけど笑』
「ふっ……これくらいハードル上げないと、
俺のモチベーションも上がらないからな「おいこら三船ー!!」っ!?」