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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編


『っ憲吾……』


思わず涙を浮かばせるゆり、憲吾そのまま話を続ける。


「さっきみたいに、ゆりの身が危ないってなったら
俺は何が何でもゆりを守る。自分が犠牲になっても構わない……

それくらい俺にとってゆりの存在は大きくて
俺の一部になってるんだ。

……俺には血の繋がった親も兄弟もいない、全然覚えてもいません。
けど俺には親友、実の弟のように気遣ってくれる双子の兄たち、
俺を慕ってくれる後輩も沢山いる。そんな中でゆりは、

誰よりも特別なんだ。

ゆりに突き放された時でも俺は離れたくない、
失いたくないって思った……。
きっとゆりには何か理由があるんだって思って、
俺はゆりから離れることができなかった……。

芸能人だからとか、アイドルだとかそんなの関係なく
俺はゆりの全てが好きだ。
もちろんアイドルをしているゆりも好きだ。

ゆりが一番輝けるのは、
やっぱりステージに立っている時だから……。」


『っ……』

「俺だけじゃここまでゆりを輝かせることはできない。
さっきゆりが言ったように
沢山の応援してくれているファンがいるから
ゆりは誰より輝くことが出来るんだ。
ゆりもまた、ステージ上ではファンのみんなを第一に考えている。

俺はゆりの彼氏になれても、
ステージ上で輝いてるゆりの彼氏に俺はなれない。
だって……」


『っ憲吾……』

「ステージにゆりが立っている限り、
そのゆりの恋人になれるのはここに居る人達だけだ。
この舞台で、俺はみんなに勝つことはできない。」


「「「っ……」」」

『っ……』


観客もゆりも憲吾の思いがけない言葉に驚きを隠せなかった。


「俺はまだ、ゆりの隣に立てるほどの男じゃない。
ゆりが世界一のアイドルになることが夢なら、

俺の夢は世界一のボクシング選手になることが夢だ。

俺の夢は簡単に叶えられるものじゃない。
けどこの夢を叶えられた時に、

俺は胸を張ってゆりの隣に立てる男になれるって信じている。」
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