第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
樹の言葉を完全に信用できない剛太、まだ疑惑の目を樹に向けた。
「オレはけして、アンタを陥れるような真似はしてない。
けどまあオレらとアンタらが和解することはないって思ってるから
無理に信じろとは言わないよ……けど、
何度アンタに責められてもオレは同じこと言うよ。
だってそれが事実なんだもん。」
「っ……」
「話はそれだけ?
オレからはこれ以上何も言うことはないよ……」
「っ……あぁ、俺からもこれ以上言うことはない。
さすがに長居はできないからな……」
剛太は踵を翻し事務室を後にしようとしたが
樹は何を思ったのか剛太を引き止めた。
「あ、ねぇねぇちょっと待った!」
「っなんだ……」
剛太は怪訝そうに樹に顔を向けた。
すると樹は剛太の元に歩み寄ってきた。
「っ……」
「……お詫びの印、になるかどうかわからないけど
特別にゆりちゃんの連絡先渡してあげる。」
「っ!?」
樹の思いがけない言葉に驚きを隠せない剛太、樹はそう言うと
机に置いてあったメモとペンを取りそこに電話番号を書き始めた。
「……。」
「っ……」
(コイツ、どういうつもりで……)
「……はい、これがゆりちゃんの電話番号。
まあすぐに出ることはないと思うけど留守電にでも入れとけば問題ないっしょ。」
「っお前……どういうつもりだよ……
それにゆりの連絡先なんて……」
剛太にゆりの電話番号を書いたメモを渡した。
「前も言ったでしょ?オレらはアンタらより格上だって……
だから個人情報なんて余裕のちょちょい。
それにゆりちゃん、多分アンタのことも心配してると思うから。」
「っゆりが……」
「……それに、アンタとはこれ以上溝は深めたくないから。」
「っ……」
「……突っ立ってないで、そろそろ行きなよ。
下手すっとそこら辺にマスコミいるかもよ?」
「っ……わかった、」
剛太は半信半疑に思いながら事務室を後にし自宅マンションへ向かった。
そして剛太は19時以降に電話を入れてみようと思うのだった。
_自宅マンション
「……櫻井さんへの連絡は、まだしないでおくか。
どちらにしろ今俺は動けねぇし……」
剛太はしばらくの間自宅でゆっくり休むことにした。