第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
『オレは行くっすけど?誰に何言われようと……だって、
オレがこっちに付いてんのは北斗さんや樹さんに協力する為じゃない。
ゆりちゃんの為だから。
それでゆりちゃんが少しでもラクになれんなら、
オレだって日本中の敵になってやるよ。』
「っ……」
北斗に向かってまっすぐな目で告げる宙、北斗は思わず固唾を飲み込んだ。
『そー言うことだから、憲吾くんは抽選落ちても安心してていいよ!
オレがゆりちゃんを助ける王子様になるからさっ♪』
「っ……お前は、どこまでも……」
(本気でゆりを想ってくれてる奴は、俺以外にも沢山いる……
ゆりには、沢山の見方がいるんだよな……なら、
俺ひとり居なくても……)
憲吾は宙に憤りを感じる事はなくむしろ感謝に近い気持ちを持った。
もし自分がそばに居なくてもゆりを守ってくれる人は
沢山いるのではないかと思えたからだ……。
「っ全く君はどこまで大人を振り回すね……けど、
俺がどうこう言って解決する事じゃなさそうだ……」
そして北斗はお手上げ状態のようにやれやれと肩を落とした。
「こうなってしまった以上、俺らはサポートに徹するぞ樹。
それに、俺らの努力は無駄じゃないことが今証明されてるからな……。」
『お!なになにほっくー!
お仲間からなんか伝達入ってたの?』
「あぁ、スマホに少し目を向けた時にね。
俺たちが根回ししていたところはもれなく全部大人しくしてるみたいだよ。
だから今、事務所とかを付け回してんのは
TV局をメインとしたマスメディアって感じみたいだな。
あとは今日三船くんの学校に乗り込んできた厄介なファンって言ったところかな……」
『被害は最小限に抑えられた、って言ってもいいかもね。
けど……本よりもTVの影響力は高いんじゃない……?』
「TV局へは、事務所側が圧力をかけるんじゃないか?
それにsymphonyとジャニーズ事務所は手厚い関係性、
彼らが協力の手を差し伸ばしてくれればことも最小限に抑えられるはずだ。
あとは、世間の熱が冷めるのを待つばかりと言いたいけどやはり一番の問題は……」
「『東郷響……っ!?』」
『2人とも、いつの間にか仲良しだね〜♪
見事にハモった笑』
「『っ……』」
思わずハモる憲吾と宙、2人は互いに目を逸らした。