第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
ゆりと裕太を送るにあたってまずはゆりを先に送ることになった。
「涼介、さすがに寮まではマスコミは嗅ぎつけてないよな?」
「それは……なんとも言えませんね……
もしパパラッチがうちのタレントを尾行すれば
寮の場所くらいは特定できると思います。」
「……正直、ゆりはしばらく学校に行かないほうが
いいんじゃないかって思うんだけど、涼介はどう思う?」
「担任の先生の一件もありますからね……それに、
今回のことはもう大きく学園中にも広がってるでしょうし
俺も個人的には不安ですよ……ゆりちゃん、」
「はい……」
「ゆりちゃん、ゆりちゃんの安全面も踏まえて
学校はしばらくお休みしてもらいたいんだけどゆりちゃんはどう思ってる?」
「ぇ……」
「……正直、学校に行ったところでゆりちゃんが狭い思いをするだけだと思う。
勉強プログラムなら、キラちゃん通してなんとかなるし……」
「っ……それが、事をさらに悪化させない事なんですか……?」
「うん……それに、クラスメイトや学園の生徒だってゆりちゃんに
敵意を見せる可能性だって十分にある……精神的にも、
辛いことの方が多いと思うんだ……」
「っ……」
涼介の言葉に顔を俯かせるゆり。
「もちろん、勉強は大事だよ……けど、
今の状態で学校に行くのは危険な気がしてならないんだ……それに
大事なライブだって控えている……せめて国立が終わるまでは
あまり事を荒げたくないんだ……」
「っ……」
「ゆり……涼介の言うとおりにした方が俺もいいと思う。
ゆりの安全面を考えるなら、それがベストだと思うんだ……」
「っ……わかり、ました……」
ゆりは渋々返事をした。
「それに、組織の狙いはゆりちゃん……奴らはまた隙を狙って
ゆりちゃんに接触を図ってくると思うんだ。
それを考えるなら、しばらくは自宅待機してたほうがいい……」
「っ……」
(そんなに、上手くいくのかな……正直怖い……
またいつどこで響さんが現れて……)
ゆりは車の窓から外を見上げ見えない恐怖に怯えた……。
そして間も無くして寮についたゆりはキラとユウが待つ自身の部屋に向かうのだった。