第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
「……ゆり、涼介からも既に聞いてると思うが
今日はお前にまつわる本が出版された。
それも週刊誌ではなく書籍だ……」
「っはい……そこに、私のことだけじゃなくて
両親とその周りの人たちも書かれているって……」
「あぁ……ゆり、俺も一通り見たがほとんどの写真にお前が写っている。」
「「っ……」」
瑛二は本を開きそれをゆり達に見せた。
「っ社長……この三船くんとの写真ってもしかして代替試合の時の……」
「あぁ、それに皇大学のアリーナでの写真もある。
この日は大学生のギャラリーも多かったからな……
おそらく大学生が撮ったものだと思ったんだが……」
「何か引っ掛かりでも?」
「あぁ。この日、我々が皇大学に行くと言うことは当然公に知らせてはいない。
むしろ、プライベートに近いものだ。
パパラッチがこれらの写真を撮れるとは到底思えない……」
「そうですね……」
「っ……」
(やっぱり、全部響さん達が……現に、私と憲吾が会っていたことは
響さんも知っていた……だからこの写真はきっと響さんが……)
「それに……このページを見てほしい、
ゆり二はとても辛いことを思い出させてしまうが……」
「っ……」
瑛二は苦い表情を浮かべながらページを開いた。
そしてそのページに載っていた写真はゆりたちが北京で誘拐された際
強姦されていた時のものだった。
ゆりは見た瞬間に顔を青ざめた。
「っ……!」
(なんでこんな写真まで……)
「っこれ……!
まさかあの時の……!」
涼介も驚きを隠せない様子で写真を見た。
そして裕太もこの写真の背景をなんとなく理解し怒りを露わにした。
「あぁ……恐らく北京で強姦されていた時のものだろう……」
「っまさか組織の奴ら、録画か何かでもしてたってわけ!?」
「その可能性が高いだろう……ゆり、これは北京で起きた時のことだろ?」
「っ……はい、
出雲って人に、襲われていた時のものです……」
(確か響さん、あの時もカメラで私たちのこと見てたって……)
声を震わせるゆり、ゆりにとって一番思い出したくないことだった……。
そして裕太は出雲という名前に何か引っ掛かりを感じた。
「っ出雲って確か……」