第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
パラパラとページを捲りながら確認する太輔、
熱愛記事だと言うのにタイスケのことが一文も載っていないのが少し気になった。
『まぁ、こっちに帰ってきてからあまり一緒にいなかったもんねあの2人……
普通の週刊誌だったら、真っ先にタイスケくん載せそうだけど……』
「事務所側が既に圧力をかけてるってわけでもなさそうだしな……
大手の出版社だったら、アイツの名前も出したほうが都合がいい気もするが……」
『どっちにしろ、タイスケくんやキスマイファンからのバッシングはあるよね……。
あの2人が半分公式に認められていたなら尚更……』
「っ…そっか……」
再び苦い表情を浮かべる太輔、太輔は百合がかつて
柊と記事を書かれた際に柊のファンから罵倒を受けたりした時の事を思い出し
ゆりもまた同じ経験をするという事を考えると胸を強く締め付けられた。
『きっとこの本の影響で、日本のほとんどはゆりの敵に回っちゃうと思う……
ゆりの影響力を考えるなら……そうなると、
ゆりの味方は必然減ってしまう……』
「っ百合……一体、組織の奴らは何が目的でこんな事をしてんだ……
ただゆりを手に入れる為ならまた誘拐すればいいだけの話だろ……
なのになんでこんな手の込んだ……」
『確かに、そうだよね……ゆりを徹底的に陥れてから
手に入れることに拘ってるとしか……それに、
私たちのことまで書いてるっていうのが引っかかるよね……
私たち、誰かに恨みを買われるようなこと……』
「そうだな……そもそも、この本を出した出版社ってどこなんだ……」
太輔は出版社を確認すべく裏表紙を見てみた。
するとどことなく身に覚えのあるような名前が載っていた。
「っ……御河童、舎……」
(おかっぱ……これ、どこかで聞いたことあるようなないような……)
『っ!?』
そんな中百合は『御河童舎』という言葉にすぐ反応した。
それに気づいた太輔は首を傾げながら百合を見た。
「百合?
何か心当たりでもあんのか?」
『っ御河童舎って、まさかオカッパーズのことなんじゃ……』
「ぇ……そいつらって、確か……」
『っ……』