第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
少し話が脱線してしまった面々、話を元に戻した。
「とにかく、今はゆりが無事戻ってくることを祈ろう……
キラ、今ゆりどの辺にいる?」
来海は再度キラにゆりの居場所を確認した。
『えっとね……世田谷で止まってる。』
「世田谷か……信号で止まってる感じではなさそう?」
『ちょっと地図拡大してみるわ……』
キラは地図を拡大させてみたが特に信号機はなくどこか
マンションかビルのようなところで点滅してるのがわかった。
『……ゆり、どこかの建物の中にいるみたい。』
「っまさか、本当に組織に捕まって……」
『っけど、組織ならこんな簡単に足跡は残さない気がする……
スマホの電源を切るくらいの操作はさせるんじゃないかしら……』
「っなら、ゆりのヤラカシファンの可能性が高いんじゃない?」
『っ……出雲みたいな奴じゃなければいいけど……』
「「っ……」」
ドルチェのメンバーは出雲の名前を出した途端に顔を怪訝そうに歪めた。
出雲といえば自分達と同世代である少女を犯して殺害した挙句
ゆりまでを自分勝手に縛り付け犯した残忍な殺人犯だ。
またゆりがそのような人物に捕まったかと思うと怒りも覚えてきた。
「っ……涼介さんや警察、早くゆりを保護してくれないかしら……
今頃ゆりが何かされてるって思うと怒りしか湧いてこない……あぁ……
ぶっ●したい……」←
「来海、少し落ち着きなさいよ……さすがに●すのはだめよ。
けど、その犯人に制裁できるのなら私も
鉄鎚くらい食らわしたいものね。百発ほど。」←
「な、なんかお姉ちゃん達が怖い会話してる……汗」←
「「……汗」」
((ドルチェにおける父と母、恐ろし……))←
『『……汗』』
年長組の恐ろしい会話に冷や汗をかく年少組なのだった。
またキラや他のアンドロイド達も背筋が凍るものを感じた。
『っ来海……今から涼介さんに連絡とってみるから少し落ち着こ?
もしかしたらゆりが既に保護されてるかもだし……』
キラは恐る恐る来海に聞いてみた。
「うん聞いて!
そんでゆり傷つけてたらぶっ●す。」←
『っだから怖いこと言わないで……!汗』