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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編


「っそんな……」

『とにかく、追跡メンバーは一旦寮に戻って。
このまま外を出歩いていたら今度はみんなが目をつけられる……』

「っ……わかったよ、」


愛美は悔しく思いながら今は撤退するしかないと思った。
そして電話を切り来海のほうへ顔を向けた。


「っ……あの、来海ちゃん……」

「寮に、帰りましょ……」

「っ……うん……」


踵を翻し寮に向かう来海、愛美はその後に続くよう来海の後ろを歩いた。
だが平行に一列には並ぶことはなかった……。
そして各自寮に戻った来海達、来海はバタフライのメンバーは部屋に戻し
ドルチェとそのアンドロイド達を自身の部屋へ招集させた。
来海はスマホをいじりながらキラにゆりが現在いる場所を聞いた。


「キラ、今ゆりはどの辺りにいるの?」

『えっと、今は渋谷区を走ってる……
方角的に目黒か世田谷に向かってるっぽい……』

「タクシーで実家の方に向かってるふうではないわね……
ゆりが車使って行きそうなところなんて、実家しか……」

『ゆりの実家には、昨日行ってきたよあの後……昨日、
お父さんに憲吾と別れることも伝えてたから
ゆりがわざわざ行かないと思う……やっぱり……』

「やっぱり、何?」


顔を俯かせながら言うキラ、来海はそんなキラに投げかけた。


『……みんなには、はっきりと伝えてなかったけど
ゆりは例の組織からまだ目をつけられてるの……』

「「『『っ!?』』」」


キラの言葉に言葉を失う全員、来海も目を見開いていた。


「っ例の組織って何よ!!
まさか北京でアタシ達を襲った連中がゆりだけに目をつけてるってこと!?」

『っ……えぇ、』

「っまさか……そんな……」

「っ……もしかして、最近ずっとゆりちゃんがおかしかった理由って
その組織が原因なの……?」


愛美も声を震わせながらキラを見た。


『……まぁ、それも当然ある。
けどそれ以外にも色々と原因はあると思うけど主な原因はそれだと思う……』

「っなんでゆり、一言も……」

『ゆりの口から言えてたら、苦労しないわよここまで……』

「「っ……」」


キラの言葉に言葉を失うドルチェの面々、ゆりは想像以上に
追い詰められていたことを痛感するのだった。
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