第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
「紺堂姉妹は裏口!彩華優紀は正面口に回ってッ!!」
「「えぇッ!」」
バタフライの4人は分かれ道でそれぞれの出入り口に向かい
来海は来夢にも指示を出した。
「来夢はアタシらのアンドロイドに応援要請!
GPSでもなんでもいいからゆりを探させて!!
そして常に情報共有!!」
「っぅ、うんッ!」
来夢は一度その場で立ち止まりまずは自身のアンドロイドであるミカンに連絡、
ミカンを通し他のアンドロイドも応援に回した。
そして最後に残った愛美は来海と一緒にゆりの後を追いかけることになった。
「愛美とアタシはこのままゆりを追いかける!
愛美はいつでもアムールと連絡を取れるようにしといてッ!!」
「うんッ!!」
愛美は力強く頷くと走りながらスマホを取り出しアムールに連絡を取った。
「っアムール!」
『愛美!今みんなと連携とってるから
愛美たちはそのままゆりちゃん追いかけて!』
「うんっお願い!!
電話はこのまま繋いでおくから!」
『了解っ!』
愛美は電話を切らずそのまま来海と共にゆりを追いかけた。
そして後から追い始めたキラ、キラは他のアンドロイド達と情報を共有しながら
ゆりの行先を探した。
『ゆりを捕まえられるのも、時間の問題だとは思うけど
もし組織の連中がこの辺りに居たりなんてしたら
そのまま連れて行かれる可能性もあるわね……』
(幸いにもゆりはスマホを持ってる……
スマホの電源を切られない限りはどこに行っても見つけられる……)
キラはスマホのGPSを頼りにゆりを探す。
そしてキラに抱かれたままのユウはあれから何も喋れずただキラに
抱かれるままだった。
そしてキラの予想していた組織の誰かが近辺にいるというものは
違う別の意味で当たっていた……。
「はぁ…はぁ…はぁ……!」
無我夢中で特に目的地もないまま走り続けるゆり、
そんなゆりはどこかのショッピング通りに入っており
走り続けていると正面で誰かと衝突してしまった。
_どんッ!
「きゃっ…!」
「ちょっ!?
いきなりなn…ってゆりちゃん!?」
「っ!?」