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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編


「他のメンバーが出て行った後、
僕たちは2人を少しでも気分転換させるために1階のカフェに連れて行きました。
2人に昨日のことを聞いた時、凪咲ちゃんは
『あの時どうすればいいか分からなかった』って言ってました。
ゆりちゃんのとてつもないオーラと
愛美ちゃんと千鶴ちゃんが見せた来海ちゃんへ怒り……
それをどう受け止めればよかったのかって少し自分を責めていました……。」

「来夢はずっと泣いてて、ただ『怖かった。』って言ってました。
……当然、無理もないっすけどね。
大好きなメンバーが突然仲違いしちゃったんですから……」


良平に続いて慎太郎も口にするが昨日の来夢のことを思い出すのが
辛いのか表情を歪ませていた。


「そうか……その後は寮に送り届けたのか?」

「はい、ただ来夢についてはずっと黙ってて寮に入る時も
ずっと背中を丸めてましたよ……っ……思い出すだけで、辛いっす……
昨日の来夢の姿は……」

「来夢ちゃんほどじゃありませんが、凪咲もかなり落ち込んでいる様子でした……」

「っ……来夢ちゃんについては凪咲ちゃん以外のメンバーに対して
萎縮を覚えちゃったかもしれないな……」


涼介はグループで唯一の小学生である来夢のメンタルを心配した。


「それは、懸念できないっす……だから正直、顔合わせの練習とか怖いですよ……」

「っ……」


涼介はマネージャー全員の話を聞き終わり自分が思った以上に
深刻なものになっていると痛感した。
このままでは確実にグループが崩壊すると……。


「っ……リハーサルどころか、
ライブ当日までに立ち直らせるのは相当ハードルが高いな……
特にゆりちゃんと来海ちゃんはそれぞれ孤立、
それに小鳥遊姉妹と中2組……
1つのグループで、少なくとも4つに分かれたな……社長、」

「あぁ……相当深刻だな……だがライブを開催するにあたってまずは
グループ全員が団結しなくてはステージは成り立たない。
それぞれ技術を磨いても6人の心がバラバラではな……」

「グループのギスギス感は、ファンの人たちには隠し通せないでしょうね……
それをパフォーマンスにするっていうのは、
ハードルが高いでしょうし……」


侑李は顎に手を当てながら考えてみたが
当日までに仲直りするというビジョンは見えなかった……。
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