第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
響は宙に声をかけたあとユウを宙に向けて投げた。
_ポイっ!
『っ!?』
(いきなり何するのコイツ!?)
「っちょ!?」
宙は慌ててユウを両手でキャッチ、ユウは宙の胸にすっぽりとおさまった。
「ぬいぐるみの世話はテメェがしてろ。」
「はあ!?」
『……。』
(僕の扱いひどっ!)
そして響は無理やりユウを宙に預けゆりから手を一時離すと
少し膝を曲げたかと思えばゆりを勢いよく抱き上げた。
_ヒョイッ
「っ!?///」
(いきなり何!?
なんでお姫様抱っこされてんの!?)
「うっわ!ずりぃ!!
お前元からそれ狙いかよ!?」←
「……。」
響はまた宙の言葉を無視し……
「っあの、響さん……さすがにこれは……涙」
(目立つし恥ずかしいよ!!涙)
「こっちのほうがまだ楽だからな……怖いなら目でも閉じてろ。」
「そういう問題じゃないですからっ!涙」
ゆりは別の意味でも泣くのだった。
こんな情けない姿をファンどころか周りの人に見られるかと思うと
情けなくて仕方なかった。
「兄貴のやつ、とんだ悪趣味だわ……」
『……。』
(あんなゆりちゃん、
憲吾くんどころか藤ヶ谷くんも見たことない姿だろうなぁ……って!
ゆりちゃんさっきからこの2人といるの満更でもなさそうな感じだな……
それに宙くんのほうは純粋にゆりちゃんが好きっぽい感じだし……)
ふとゆりや東郷兄弟の様子を見て思うユウ、
響はゆりを抱き上げたまま進みゆりはお化けやゾンビが出るたびに
悲鳴をあげ響の胸元に顔を埋めた。
「きゃあああっ!!涙」
「お前ビビりすぎだろ……あと少しで出口だ、我慢しろ。」
「う、うぅぅぅ……涙」
(元々はといえば貴方のせいでしょうがっ!!!涙
ホントやだよぉ……涙)
ゆりは最後まで響にお姫様抱っこをされたまま出口を出た。
「お帰りなさいま…せっ!?///」
(お姫様抱っこしながら出てくるカップルなんて初めてだわ……)
出口のスタッフは響とゆりが出てくるなり顔を赤くさせた。
そんな2人の後ろからぬいぐるみを抱き抱えながら顰めっ面の宙も出てきた。
「っ……汗」
(一体この3人はどんな関係なのかしら……汗)